春に旬を迎える食材といえば、あなたは何が思い浮かびますか?
例えば、ほろ苦い味わいが魅力の“菜の花のおひたし”などはいかがでしょう!?
早春の香りを纏(まと)った花のつぼみは、さっと茹ででおひたしにするのが一般的ですよね。お酒のあてにも良し、桃の節句の一品としても鮮やかな菜の花のおひたし。
さてお味は何に致しましょうか?
今回は私の定番と題して、季節の食材、菜の花を使ったおひたしについて探ります。サッパリした白だしで食べるだけでなく、意外と合う味の組み合わせについてもご紹介していきます。お楽しみに!
菜の花のおひたしの作り方
下茹でが必要だし、料亭のような薄味に作るのってなんだか難しそう…。
そんな心配があなたから菜の花を遠ざけているのなら、ちょっともったいないかもしれません。
実はこの菜の花、古くは止血や消炎に効果がある薬草として珍重されてきただけでなく、現代ではアンチエイジングや便秘・生活習慣病の予防効果などが期待される食材として注目されているんです。
しかも、おひたしなどで食べられるのは、花が咲く前の栄養をタップリ蓄えたツボミの時期です。
そこで、まずはベーシックな菜の花のおひたし作りについて、動画を参考にしながらおさらいしてみましょう!
↓まずは、下の動画をみてくださいね。【1:50の短い動画です!】
いかがでしたか?アッという間に完成して、これなら私にも作れそう!そう思われた方も多いのではないでしょうか。
おいしくいただくには!?ゆで時間、どのくらいが適当なのでしょうか?
動画でもご紹介しているように、茹で時間のタイミングは、お湯が沸いたらさっとくぐらせる程度に留めるのがいいようです。
当然、時期が遅くなれば茎の部分がどんどん太く・硬くなってきますので、その際は適宜切り込みを入れるなど、歯当たりよく仕上げる工夫も忘れないようにしたいですね。
また、栄養価は多少下がるものの、色鮮やかな緑をくすませないためには、冷水に取って色止めすることも重要です。
それでは上手に茹であがったところで、次は味付け!
動画では和食の定番である八方だしを使っていましたね。
使う醤油が白醤油か濃い口かで、色合いに多少の差はあるようですが、菜の花を使ったおひたしの基本は、白醤油を使った淡い色合いのもののよう。でも、それ以外に何をかけるのがいいのか!?次はそのあたりについて考えてみましょう。
白だしベースに何をかけて食べたらおいしくなるのか?
2~3月に最も多く出回る菜の花、フレッシュで独特の苦みを味わうなら、やはり白だしなどの淡白でうまみの利いたベースは欠かせません。
そこにちょっとしたアクセントを加えるならば、和からしやワサビ、柚子胡椒などお好みの香辛料がおススメ。白だしベースにほんの少しプラスするだけでもグッと味が引き締まる感じです。
辛いものが苦手な方は、トッピングとしてアーモンドなどのナッツ類を振りかけて、少し香ばしい風味に仕上げるといいかもしれません。
逆にコッテリした洋風の味付けにしたいなら、ガーリックを足したりマヨネーズをかけたりしてもおいしく食べることができます。
こうしてみると、今まで和風の味付けしか想像していなかった菜の花も案外用途が広く、他の葉野菜と同じような感覚で食べられそう!
そんな気がしてきませんか?
どんなに早い地域でも、菜の花が市場に並ぶのは12月頃から。短い旬の時期を思い切り楽しみたいから、できればまとめて作り置きしたいですよね。続いては、そんな菜の花の作り置きについて触れたいと思います。
作り置きできるの?
シンプルで、一度コツを覚えたら簡単に作れる副菜としてもおすすめな菜の花。
代表的なおひたしの状態で冷蔵すれば、4~5日は日持ちします。
ちなみに、マヨネーズなど油脂分を含むものをかけたりすると、日ごとに分離するのが気になるのであまりおススメできません。
作りたての緑をできるだけ生かす作り置きとしては、やはりおひたしが一番のようですね。
もちろん、ほうれん草や小松菜などと同じく、菜の花だって硬めに塩ゆでしてから冷凍保存することも可能。ただし、解凍は必ず自然解凍で!レンジなどで時短しようとすると食感や色味が劣るようです。
まとめ
今回の菜の花のおひたしに関する記事、いかがでしたか?
お近くのスーパーでも、そろそろ菜の花が顔を出すころかもしれませんね。
ちょっぴり大人の苦みがクセになる菜の花を使って、あなたもおいしい定番料理にチャレンジしてみて下さいね。