医学が進歩している現在でも、
あきらかな骨折の症状を
回復させるのに有効だとされているのが手術。

麻酔をかけて身体にメスを入れるため、
病院内で経過を見る入院は
ほぼワンセットで
ついてくるものですが‥‥‥

気になるのがその期間。

外に出て仕事をしていない私でさえ
家庭への影響を考えると、
不安でたまらなかったのが本音です。

今まさに骨折で入院生活を
スタートされている方は、
私のケースを参考にしてみてくださいね。
視点を少し変えると長い入院期間も
意義あるものに変えられます!

クロクロ

長い入院だといろんな不安がありそうだね。

シロシロ

手術して終わりじゃないってどういうこと!?

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本当に必要な入院期間と目安は違う

本当に必要な入院期間と目安は違う

一般的に足首の骨折による入院期間は
2週間から4週間程度といわれています。

術後2週間というのは
手術の傷口がふさがる目安でもあるので、
私も最初はその辺での退院を
目標としていました。

傷口がふさがる+入浴が
可能+松葉づえで歩行が可能=退院

確かにそれもひとつの選択肢だったのですが、
結果的には予想よりも長い時間を病院で
過ごすこととなったのです。

その一番大きな理由は、
退院はできても完治にほど遠い段階だから!

傷の治り具合をはじめ術後の経過は
とても良かったのですが、
足首周辺は相変わらず痛いし腫(は)れている。

松葉づえでの移動はできても
家事がこなせるかは別問題で、
私だけでなく家族も不安を隠せなかったのが
退院を先延ばしにする決定打になりました。

74日間の入院期間

私は最終的に74日間の入院期間
必要としましたが、
退院からさらに時間がたった今だから思うのは、
あの時の選択は間違いじゃなかったことです。

骨折で手術したからといって、
誰もが長い休養を取れるわけではないですよね。
でも無理をすれば後遺症のリスクなども心配で、
運が悪ければ再骨折の可能性も
ゼロではありません。

自分にとって本当に必要な入院期間は
身体が教えてくれると実感しました。

入院期間は意外と忙しい

入院期間は意外と忙しい

手術の翌日には点滴(てんてき)やバルーンと
呼ばれるオシッコを出すための管、
酸素チューブなどがすべて取れます。

ちょっと身軽になってトイレや洗面なども
自力で行けるのですが、
この段階では
固定された足を床につけることがNGで、
ベッドから車いすに移るときも
かなり注意が必要でした。

厚みのある包帯でぐるぐる巻きの足は重く、
痛みもある。

仮に禁止されていなかったとしても
普通に歩いてみようという気分では
なかったですけどね……。

加えて翌日からさっそく始まったのが
リハビリ(※1)です。


解説1

※1:リハビリとはリハビリテーションの略
ラテン語で再びとか再度を意味する「re」と
適するという意味の「habilis」 が
語源になっているそうですよ。


私のケースでは午前と午後の一日2回
訓練していくスケジュールが組まれました。

つまり入院期間が長いとはいっても、
ボーっと過ごすだけではありません。
例えば、私がお世話になった病院での
一日のスケジュールはつぎのようなものです。

病院での一日のスケジュール
 起床:6:00
 朝食:8:00頃
 清拭(※2):8:30~9:00
 リハビリ:約40分~1時間程度
 昼食:12:00
 リハビリ:約40分~1時間程度
 夕食:18:00
 消灯:21:00
解説2

※2:清拭(せいしき)とは、
入浴が毎日できない場合にホットタオルなどで
身体をふくことです。

たぶんどこの病院も似ていると思いますが、
慣れるまでは結構バタバタ。

空いた時間には日によって
検査や入浴なども組み込まれるので、
一日が早いと感じる日も
少なくありませんでした。

クロクロ

ちょっと質問!リハビリって何ですか?

リハビリの様子

医療機関でのリハビリは、
事故や病気などが原因で低下した
身体の機能を取り戻す訓練
であるのはもちろん、
その人のライフスタイルに合った
機能回復を目指すものです。

理学療法士や作業療法士といった
国家資格を持つケアのプロが
担当してくれますが、

入院期間中のリハビリを通して
無理のない程度に身体を動かすのは
とても大事だといわれています。

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入院期間のお楽しみは食事

私が入院当初いたのは「急性期病棟」。
ケガや病気の治療を受け、
ある程度回復するまでの間を過ごす
場所のことです。

整形外科の症状で入院した私の食事は普通食で、
一日3食おいしく食べられました。

もともと好き嫌いがない人なら、
薄味さえ克服できれば
カロリー計算された病院食のメニューは
それなりに満足できるはず。

月ごとに趣向を凝らした
特別メニューなんかも登場し、
入院生活に潤(うるお)いをあたえてくれた
時間だったと感じています。

例えばこんな華やかな
メニューもありました。

下向きの⇩

病院食の写真

お赤飯にてんぷらなど、豪華でしょ。
昼食と夕食は2つのパターンから
自由に選べる構成になっていて、
約2ヶ月半の間バリエーション豊かな
病院食をいただくことができました。

入院期間を通じて体重の大幅な変化は
ありませんでしたが、
乱れがちだった食生活を見直す機会にも
恵まれ結果的にはラッキー!

後で知ったことですが、
入院して痩せる人=普段の生活で
間食(間食)や嗜好品(しこうひん)の
摂(と)りすぎが目立つ人だそうです。

嗜好品というと私はお酒を飲みますが、
もともと間食は少ない方。
そのため体重の変動が
少なかったのだと思います。

アクシデントは自分を見直すターニングポイント

アクシデントは自分を見直すターニングポイント

私の骨折体験記、
第二弾は骨折後の入院期間と
そこで感じたことなどを
中心に書いてみました。

退院後の私は
「入院して人間が丸くなった…」
とよく言われます。

昨日まで普通にできていたことが
急にできなくなった自分に
イラ立っても仕方がない…

病院ではサポートしてくれる人の力を
最大限借りよう!

そう思ったら肩の力が抜けて
楽になったせいかもしれません。
ちょっと大げさかもしれませんが、

これから先の人生を生きるために
足首の骨折は
必然だったのかなあ‥‥‥なんて。

次回は、足に負荷をかけていく
本格的なリハビリの内容や
実際に教わったおすすめの
筋トレなどを紹介する予定です。
ご期待くださいね。

クロクロ

足が自由に動かないってどんな感じだろう?車いすから立って歩くのにはまだまだ時間がかかりそうだね。

シロシロ

はまねこさんが体験したリハビリ気になるワン!

                

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