風邪やインフルエンザの流行する時期が長く続き、花粉の飛び始める時期が始まります。風邪と花粉飛散の時期は若干同じ時期であるようです。
くしゅんとくしゃみ、鼻水、あれれ微熱も?これって風邪なの?花粉症なの?と判断に迷った方は少なくないと思います。
鼻が詰まって頭がぼうっとしてきて、あれ?なんか変だな?と体温を計ってみると微熱が!ちょっと慌てますね。多くの方は「熱が出たら風邪」と思われているかもしれません。でも花粉症でも熱が出る場合があるのです。
風邪の流行時期と花粉症の流行時期が重なった時に判断に困る微熱。お医者さんに行く前に判断する方法をお教えします。
【花粉症&風邪、症状の違いとは?微熱で判断できない!?】
一般的には発熱、喉の痛み、くしゃみ鼻水などの症状がでたら「風邪」と診断されるでしょう。しかし、花粉症の症状も実は風邪の症状に非常に似ているのです。
微熱が出てぼうっとするし、最近やたらと鼻水がでるし、くしゃみも連続して出るけど風邪かしら?と市販の風邪薬を飲んでみたけどあまり効果がない・・・そんな時は花粉症を疑ってみましょう。
熱が出たから風邪、と安易に決めつけてはいけません。
実は、花粉症でも37℃程度の微熱ですが、発熱することがあるんです。
花粉症は植物の花粉に対するアレルギー反応です。
くしゃみ、鼻水が広く知られている症状ですが、目のかゆみ、のどのかゆみや痛みをはじめ、皮膚のアレルギー反応を起こすと蕁麻疹(じんましん)が起こったり、体全体が腫れて熱を持ち微熱が出ることがあります。
微熱の違いは、私の経験から申し上げると、
★風邪の場合・・・悪寒がする、寒気がする
★花粉症の場合・・・ぼうっとする、熱い、火照る
私は微熱が出たらこれらを風邪か花粉症か区別する判断基準にしています。
あと、時期的な問題もありますね。スギ花粉に強く反応しているようなら春先の微熱は花粉症を疑う必要が大いにあります。
【花粉症とわかったら】
花粉症ではキャリア歴が長いと「そろそろ来たな」と自分の身体がセンサーになって花粉症の時期の到来がわかることもあります。花粉症の症状として「これだ!」と言える判断基準は、“自分の意思ではどうにもならない水みたいな鼻水”が出る!これに尽きます。
前に書きましたが、花粉症には風邪薬は効果がありません。作用する成分が違うのです。
花粉症には、花粉によるアレルギー症状を抑える内服薬や鼻へ花粉の侵入を防ぐ軟膏(鼻腔の内部に塗るタイプ)、鼻詰まりを緩和する点鼻薬などが効果的です。もちろん体内へ直接的な花粉の侵入を防ぐためのマスクは必須です。
これらを試しても実は花粉症の微熱には効果が無かったりします。花粉が舞う時期はあらゆる場所に花粉があります。もちろん屋内にもあちこちに花粉があります。
はっきり言って完全に防ぐことは不可能です。
花粉が身体に入ってしまうと体中でアレルギーに反応してしまい、腫れたりかゆみが出たりしてしまいます。
重篤な場合、微熱が出たり、目が腫れたり、鼻が通らなくなり呼吸困難になったり、頭がぼうっとして日常生活を送ることすらままならないことになりかねません。
市販の花粉症のお薬に効果が感じられなかったら早めに病院の受診をお勧めします。内科もしくはかアレルギー科にかかってください。
病院では投薬の治療のほか、点滴や注射でアレルギー反応を抑える処置をしてくれます。
注射は筋肉注射なので薬液が入ってくるときに痛みがありますが、花粉症の不快な症状がかなり治まります。
【風邪とわかったら】
まずは休養です。ゆっくり休んで回復に努めましょう。
そして栄養とお薬です。時期によってはインフルエンザの可能性もありますから、念のため病院の受診をしておくと安心です。
周囲にうつさないためにマスクをつけておくのも重要です。
【まとめ】
微熱って本当に厄介です。
じんわりした発熱が長期間続くと、じわじわと体力が奪われて行きます。早いうちに微熱の原因がわかったら、早めに対処することで体力がなくなっていくのを防ぐことができます。
微熱の風邪か花粉症かの区別の基準は、実は個人差によるところが多くあります。自己判断して長引かせるよりも早めの病院受診が快適?な花粉症ライフを送る秘訣かもしれません