H-2016-12-27 ①

子供って、本当に何でも知りたがりですよね。

言葉を覚え始めた2歳から3歳ごろまでのお子様をお持ちの方は、特にこの“なぜ?どうして?”の答えに困ることもしばしばではないでしょうか!?

ピュアでキラキラした目でたずねられると、親は必至でその答えを探すものです。

例えばこれからやって来るひな祭り、女の子をお持ちのご家庭はもちろんのこと、幼児期では男の子も同じような疑問符を投げかけてくるのは当然の事。

子供向け、とはいっても間違った解釈を教えるのは、やはり避けたいものです。

そこで、これをお読みのあなたに質問です。

あなたは、ひな祭りの事をどれだけ知っているでしょうか?

今回は、子供の急な質問にも慌てない、ひな祭りのミニ知識簡単で分かりやすい言い回しについて考えていきます。

スポンサーリンク

『ひな祭りって何なの?』って子供に由来を聞かれたら・・・【子供向け】

3月3日のひな祭りは、女の子の健やかな成長を願って祝う日本の伝統的な行事の一つ。

この辺りまでは大体の方が基礎知識としてインプットされていることでしょう。しかし、それを子供向けに伝えるとなると、ハードルはもっともっと低く設定しなければなりませんね。

例えば、伝統的というこの三文字にもかなりの歴史が隠されていますので、まずは親がその由来を知る必要が出てきます。

そこで、ひな祭りについては漠然としか知らない…とおっしゃる方にもわかる、一般的に伝えられている由来についてご紹介します。

ひな祭りの起源は、室町時代に中国から伝わった上巳節(じょうしせつ)と言われ、主に無病息災を願う禊(みそぎ)の行事であったとされています。

禊(みそぎ)とは、穢(けが)れを取り払う目的で、神聖な滝や水辺で体を洗い清める儀式の事。現在でも行われている滝行をイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。

taki_syugyou

水を用いた禊が、やがて人の形をした紙に悩みを書いて川に流すというものに変わり、その風習が流し雛(ながしびな)と呼ばれる女の子の遊びの一種となったようです。これが江戸時代に入ると、より偶像化した人形を飾ってお祝いするようになり、広く大衆に広まっていったというのが最も一般的なようです。

いずれにしても、ひな祭りは穢れを払い、健康と末永い幸せを願った行事が元となっています。

スポンサーリンク

親から子への第1ステップは、子供の健康と幸せをお願いするもの…という点からお話しされるといいのではないでしょうか。

『ひな人形を飾る意味は?』って聞かれたら・・・【子供向け】

先にも触れましたが、江戸時代に入り優れた人形師の手によって精巧に作られるようになった人形は、良家の娘たちの嫁入り道具の一つとなり、この頃から女の子の祭りとしての意味合いが濃くなっていったものと思われます。

婚礼の様子を再現したかのような造りの人形は、私たちが目にするひな人形の原型といえるものになっていったようです。嫁ぐ娘を思いやり、末永い幸せを願って持たせた人形には、魔除け・厄除けという思想も反映されていたようですね。

第2のステップ、ひな人形を飾る意味としては、悪いことから子供を守ってくれるための、お守り…としてはいかがでしょうか。

0I9A362915032155accyon2_TP_V

ひな祭りをするのは何歳から何歳までなの?【子供向け】

幼稚園や保育園に入ると、子供自身が季節ごとの行事をより深く知る機会も生まれます。

けれど、ひな祭りは一体何歳から祝い始めて何歳まで続くのか…と聞かれて、どれだけの大人が明確に答えられるでしょうか!?

日本では、女の子の誕生を祝って初節句には何らかのお祝いをするのが一般的です。贈られたひな人形を飾る風習も、小学校から高校までを中心に毎年行ったという方も確かに多いのですが、大きく見れば意見はまちまち。したがって、この質問の明確な答えは存在しないといった方がいいという結論に至ってしまいます。

でもこの理屈は、子供向けではありませんよね。

そこで第3のステップ、ひな祭りは何歳から何歳まで!?については、あなたが生まれてからずっと、これから何歳まででもいいんだよ…そんな気持ちを、素直に伝えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

hahako_girl

ひな祭りは、老若男女すべての人が無病息災を願って行った禊が始まりです。

女の子の節句とされてはいるものの、元に帰れば男の子が一緒に祝うことも不思議ではないと思います。

子供の成長や幸せを願わない親はいません。ひな祭りの基本的な由来を知ったら、後はあなたご自身の言葉で語りかける。それこそが子供のよき思い出に繋がるのではないでしょうか。

スポンサーリンク