バレンタインデーに次ぐ春のイベントといえば？ そう！ホワイトデー。
瞬く間にやって来る３月は、「お返しに何を選んだらいいのか困っている…」そんな羨ましくも切実な悩みを抱えながらカウントダウンに入る男性が、あちらこちらに目立ち始めます。
『ひょっとして、あなたもそのお一人でしょうか！？』
残念ながら、時間をかけてじっくりお返しを選ぶ時間がない、デパートの特設会場で手っ取り早く済ませてしまおうか…半ばそう考えているかもしれませんね。
今回は、あなたが何気なく手に取ったお返しの品が、後々誤解を招かないための予備知識をご紹介したいと思います。
選択肢は３つ！？ マシュマロは危険！
さて、“選択肢は３つ”まずはこの意味、おわかりでしょうか？
これは、ホワイトデーのお返しで人気があるトップ３、クッキー・キャンディー・マシュマロを指しています。
同時にこの３つには、それぞれ異なった意味が隠されているとされ、贈る相手によっては良くも悪くも解釈されてしまうということなのです。
ではさっそく、その意味を見てみることにしましょう。
★クッキー
ホワイトデーのお返しといえばクッキー！そう思っている方、クッキーには【あなたは友達】という意味があるそうですよ。
毎年義理チョコをたくさん貰って、お返しが大変という場合には適したチョイスかもしれませんね。
★キャンディー
コスパ的にも魅力があって、とにかく贈る側のお財布に優しいのがキャンディー。
けれどその意味はというと【あなたのことが好きです】なのだとか。
となれば本命の彼女や奥様へ、ちょっと高級な品物に添えて贈るのも素敵ですよね。
★マシュマロ
これがもっとも定番と言われる人気のスイーツ。
ところが、一番誤解されやすいのも実はマシュマロなんです。なぜならその意味は【あなたが嫌い】だから。
ホワイトデーの時期になれば、様々にアレンジされた可愛らしいマシュマロがたくさん並ぶのに、裏を返せばこんな意味が含まれているなんて…今まで知らずに選んでいた方にしてみれば、『早く教えてよ！！』そんな気持ちにもなりますよね。
もちろん、「全く持って意味不明！？そんなの誰が決めたの？」そんなご意見もあるでしょう。
確かにそう言われてみれば、ホワイトデー自体がどうやって始まったのか、かなり微妙なことに気付きます。
では、そのホワイトデーの由来について探ってみましょう。
ホワイトデーの意味や由来は？
一般的に誰もが認識しているホワイトデーは、おそらく２月14日・バレンタインデーのお返しの日だと思います。
結論から言えば正にその通りなのですが、現在のように定着するまでには、お菓子業界のちょっと複雑な経緯も存在するようです。
まず、バレンタインのお返しというアイデアを打ち出したのは、九州の老舗和菓子店であるという説。
この老舗和菓子店というは、“鶴乃子（つるのこ）”というお菓子で有名なお店です。
鶴乃子は餡をマシュマロで包んだお菓子なのですが、その自社商品にアレンジを加え、チョコをマシュマロコーテイングした新商品を考案。さらにそれを販売するにあたって付けたのが、“マシュマロデー”という呼び名だったそうです。
ホワイトデーの始まりはマシュマロ…となると現在の意味とは真逆になってしまいますね。（笑）
ちなみにこの説によれば、最初のマシュマロデーが1978年３月14日となっています。
ならば、“ホワイトデーという現在の呼び方は一体誰が付けたのでしょうか！？
実はここに、ホワイトデーの由来となるもう一つの主役！？が登場するようです。
それは、全国飴菓子業協同組合という団体。こちらの公式発表によれば、バレンタインのお返しにキャンディーを贈る日をホワイトデーと呼び、それを3月14日に定めたとなっています。
時期を見てみると1978年6月といいますから、マシュマロデーの3ヶ月後くらいには既に別の場所でホワイトデー＝キャンディーという流れが存在していたことになりますね。
ホワイトの語源としては、混じりっけのない純粋な愛というもののようですが、なんとも複雑です。
愛や恋を語るロマンティックなイベントとはかけ離れた、お菓子業界の戦略合戦とも取れるエピソード。マシュマロが先かキャンディーが先かよりも、やはり大切な人へ想いを伝える日としての位置づけだけは確かであって欲しいものですね。
さて、今回ご紹介したクッキーやキャンディーにマシュマロ。
悪意ばかりではないものの、そこに当てられた意味を知ってしまえば、なんとなく敬遠したくなる男性もいらっしゃるはずです。
いくら人気の定番があるとは言え、それ以外のお菓子ではダメなのでしょうか！？
マカロンはどうなの？
ここ数年でぐっと知名度がアップした、カラフルでオシャレなスイーツに“マカロン”があります。
お菓子業界の戦略や世の俗説に惑わされることなく、我が道を行きたいというあなたには、このマカロンという選択肢も是非加えて欲しいもの。
今では高級路線まっしぐらといってもいいくらいに、色と味のマッチングが楽しめるマカロン。
あえて隠された意味を言うならば【あなたは特別な人】。
これは、受け取った側も思わず納得のお返しになるかもしれませんよ。
まとめ
相手に対する秘めた想いや感謝の言葉というものは、頭では分かっていても中々言い出しづらいですよね。
日本人のシャイな部分が邪魔をしているとするなら、それをそっと後押ししてくれるのが、お返しの役目かもしれません。
マシュマロが纏(まと)った意味までも一緒にとろけさせてしまうくらいに、素敵なホワイトデーを迎えられることをお祈りいたします。
