夏らしさを感じるイベントの一つ、七夕。
緑の笹と色とりどりの七夕飾りが美しい、華やかな行事ですよね。
『そういえば子供の頃、折り紙の七夕飾りを作ったっけ・・!?』という方、思い出を今一度掘り起こして一緒に素朴な七夕飾りに挑戦してみませんか!?
今回ご紹介するのは、七夕飾りの中でも立体的で動きのある“ちょうちん”。
折り紙とハサミ、ノリがあれば簡単に作れるおすすめの七夕飾りです。
ちょうちんの折り紙の折り方動画をご紹介
ちなみに、私は透け感のある和紙風の折り紙と、伝統的な格子模様の折り紙でちょうちんを作ってみました!思いのほか涼し気で、こんなのもアリかなと思います!(^^)!
七夕飾り飾りの『ちょうちん』て何?
七夕の雰囲気を盛り上げる七夕飾りは、細か~く見ていくと実は10種類以上もあります。
その中で、日本の風習であるお盆との関係を色濃く残すものが“ちょうちん”です。
一般的な七夕は7月7日。
今でこそ日本のお盆と七夕は別物ですが、過去には七夕が“迎え盆”と同じような意味合いの行事として行なわれていた時代もあったようですね。
お盆に灯す提灯(ちょうちん)には、あの世から帰ってくるご先祖様が道に迷わないようにとの意味が込められているものですが、地方によっては、現在でも提灯を手にお墓まで迎えに行くのが習わしになっているところもあるようです。
ご先祖様と私たちを結びつける光としてのちょうちん。
今では可愛らしく簡単に作れる七夕飾りの一つとして、その姿を残しているといった感じでしょうか。
さて、折り紙で作るちょうちんは、一枚から立体的で動きのある形が生まれます。
ご紹介する動画はアッという間の約4分間。是非作りながら楽しんでみて下さいね。
七夕の日に飾り付けをする意味は?
ところで、私たちが知る7月7日の七夕。
どうしてこの日に飾り付けをするのか改めて質問されると今一つ理由があいまいではないですか!?
実は私もその一人(笑)。
飾り作りに興味が湧いても、7月7日の意味合いから入る人ってなかなかいらっしゃらないのかも・・?ということで、七夕の日に飾り付けをする意味について調べてみました。
日本での七夕の歴史をたどると、中国から伝わった乞巧奠(きこうでん)という女の子の行事が、奈良時代ごろの貴族たちの間で広まったというのが一番しっくりくるようです。
乞巧奠は、裁縫(さいほう)や字の上達を(織姫)星に願う行事。
奈良時代の女性たちは旧暦7月7日の日が落ちる頃から歌ったり詩を読んだりして、技芸の上達を願う宴を催して楽しんだようですね。
『じゃあこれが七夕の日に飾り付けをする意味ってことね!』
と単純な私は納得しかけたのですが、確かに祝うのは7日7日だけど、七夕飾りっていつするんだっけ?という疑問も出てきました。
そこでこの飾り方に注目してみると、七夕飾りには正式なやり方が存在し、しかも他の節句飾りとは異なるルールであることがわかりました。
●五節句
1、人日(じんじつ) 正月7日
2、上巳(じょうし) 3月3日 《桃の節句とも》
3、端午(たんご) 5月5日
4、七夕(しちせき) 7月7日
5、重陽(ちょうよう) 9月9日
お正月や桃の節句など五節句に数えられる行事には必ずそれに合った飾り物があり、それらに【一夜飾りはタブー】とされています。つまり、必ず前もって準備しておくことが縁起の良い事とされているものですよね。
ところがこの七夕、7月6日の夕方から飾り付けを始め、翌7日の内には片づけてしまうのが正式なのだそうですよ。
【一夜飾りOK】、しかも即片づけるという、いささか慌ただしいルール。
正直私は初めて知りました!
確かに生花の笹は、切り出すそばから葉っぱもシワシワになるので、きれいをキープできるのは1日が限度かな・・という気はしますが、先祖を敬う日本の伝統的な慣習では、お盆も七夕と同じように重要な位置づけであるため、いち早くお盆の準備を進めるという意味でこういった飾り付けの方法が良しとされているのかもしれませんね。
まとめ
こちらのサイトでは、折り紙で作る七夕飾りに関する記事を5回にわたってご紹介してきました。
いつもは書くことに専念している私も、久々に折り紙と格闘して結構充実した時間を過ごすことができた感じです。(笑)
ここ数年夜空を見上げる機会も減ってはきたものの、もちろん今年はこの七夕飾りを飾ってお祝いするつもりです。
ご紹介した中から、これは作れそう!というものがありましたら、あなたも是非チャレンジしてみて下さいね。
星に願いを託すことができる素敵な七夕になりますように。(^o^)/
七夕の飾りをいっぱい作ったのに・・一日だけってもったいないニャ~。
一瞬で終わるから、きれいなものもあるワン!
今日のシロちゃん、なんだか詩人みたいだね♡