春といえば“お花見”。全国各地で桜が見られる季節ですね。皆さんそれぞれにお好きな花見スポットがあるのではないでしょうか!?
高層ビルに囲まれた首都東京にも、桜の名所と呼ばれる場所は幾つもあります。中でも人気なのは文京区にある【六義園】。
なじみの少ない方は「ろくぎ」と呼んでしまいがちですが、六義園=【りくぎえん】というのがこちらの正しい名前です。
ではこの六義園とはどんな所なのか、まずはざっくり解説させていただきます。
六義園は、元禄時代の川越藩主、5代将軍徳川綱吉の側近としても名高い柳沢吉保によって作られた庭園です。中央に池を配し、それを取り囲むように様々な景勝地を模したいわゆる回遊式庭園であり、現在では国の名勝に指定されている場所。
中でもこちらの“しだれ桜”は有名で、毎年多くの見物客でにぎわう場所となっています。
今回は桜の開花が始まる前に、いち早くこの六義園の魅力・便利なアクセス情報などを盛り込んでお伝え致します!
桜の種類や身頃の時期は?
『キレイな桜…。』そんな漠然としたイメージはあっても、何の種類かと聞かれれば皆さんそこまでは詳しくないはず。けれどせっかく見物に行くのなら、その辺りも少しは知っておくと楽しみも倍増しそうですよね。
六義園にはその代名詞ともいえる“しだれ桜”と“ソメイヨシノ”““ヤマザクラ”の3種類が植えられています。
意外と少ない…そう思われるかもしれませんが、六義園のしだれ桜といえばそのダイナミックさで群を抜いています。樹齢は80余年、幅20メートル・高さはおよそ15メートルで満開となったその姿は圧巻としか言いようがないほど素晴らしいものです。
先日、2017年の桜の開花予測が発表されたところですが、それによると東京は3月22日頃に始まり、満開は3月30日頃とのこと。とは言ってもこれはあくまでもソメイヨシノを基準とした予測です。
しだれ桜はこれよりも開花が早いのが特徴で、六義園もしだれ桜に合わせた期間にライトアップや催しをしています。
今年のライトアップは3月17日(金)から4月3日(月)まで、時間は日没から21時までとなっているようですよ。夜桜見物ならこの期間がチャンスかもしれません。
ちなみに一番開花が遅いのはヤマザクラで、こちらは4月中旬ごろまで楽しむことができるようです。
六義園に訪問するなら電車が便利
さて、『そんなにすごいなら一度見てみたい!』そう思ったあなた。
遠方からいらっしゃる場合は特に、そのアクセス方法は重要ですよね。
六義園にはそもそも駐車場というスペースはありません。従ってタクシーや公共の交通機関を利用して向かうことになるのですが、中でも一番便利なのが電車を使うルート。
ちょうどしだれ桜が見ごろとなる時期は、JR駒込駅正面の“染井門”が開門されていますので迷うことなくたどり着けると思います。
ちなみに、アクセスの参考となる情報は次の通りです。
JR山手線または東京メトロ南北線、駒込駅より徒歩7分
都営地下鉄三田線、千石駅より徒歩10分
たくさんの桜がない!?
ところで、すでに六義園に行ったことのある人の中には『桜が少なかった!』という感想を持った方もいらっしゃいます。
桜の名所だというのに、これはどういった事なのでしょうか!?
確かにしだれ桜が有名な六義園。もちろんソメイヨシノやヤマザクラも植えられています。ただその本数はというと、同じようにして作られた庭園の中ではずっと少ないのです。
これは柳沢吉保の庭園づくりのコンセプトに基づくもので、造詣の深かった和歌の世界観を庭づくりに生かした結果とも言い換えられます。
さらにはその意向が現在まで受け継がれ、あえて桜の種類や本数を増やさず当時のままを再現した庭ということにも通じるものです。
しだれ桜は三脚を立てて撮影できるのか?
六義園への入園は、午前9時から午後4時半まで。さらに見ごろの時期には先ほどご紹介したライトアップも見所の一つです。自分の目で見た感動を写真や動画に収めようと、皆さんベストなポジショニングをするのに大変そう。
ならばもっと工夫して三脚を…などと思いついたあなた、それは絶対にダメですのでお気を付けください!
毎年予想をはるかに超える混雑ぶり、場所によっては入場規制がかかることも珍しくないようですよ。
また、個人の庭とは言っても、今では立派な観光地ですから当然入場チケットも必要です。
このチケットを購入するのにも時間を要する場合があるようですから、今年の六義園訪問は時間に余裕を持ってお出かけいただければと思います。
まとめ
しだれ桜の花ことばは、“優美”なのだそうです。
満開の桜を目の前にしたとき、その圧倒的なスケールと美しさに誰しも息をのむ瞬間がやってくるかもしれませんね。
薄紅色の美しくもはかない桜の時期、是非一度体感してみられてはいかがでしょうか?