若いころは大食漢だったという方も、
年齢とともに食は細くなるものです。

一人暮らしで身の回りのお世話が
行き届かなくなると、
その傾向はより強く
出てくるのではないでしょうか?

時には手の込んだ料理を食べたいと思っても、
一人分を作るために食材を何種類も
買い揃えるって効率的では
ない気がしますよね。

今回は、高齢者の方々が健康を
維持していくために必要な栄養と
その手助けとなる栄養補助について
考えたいと思います。

食事だけでは不足する栄養は
いかにして摂り入れるのが良いのか、
そのヒントをご紹介します。

クロクロ

今回はお年寄りの食事?少ない量でも栄養の詰まったものを口にして欲しいよね。

シロシロ

歯が弱くなったらお肉もおいしく食べられないワン。

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高齢者の食事の傾向

高齢者の食事の傾向

高齢者の定義はどこに着目するかで
微妙な差があるものの、
一般的には65歳が大きな境目となります。

もちろん、年齢を重ねても充実した毎日を
楽しく元気に過ごしていらっしゃるお年寄りは
たくさんいらっしゃいますし私の周りにも
比較的そういった方は多いのですが、
現代における高齢者の低栄養は
深刻な問題とも言われています。

まず、高齢となれば全身の筋力が低下し
物を噛む力そのものも弱まり
必然的に柔らかいものや
のど越しのいい食品を選ぶようになって
栄養の偏りが生じます。

さらに買い物に出かける行為
そのものが面倒に感じられ、
食事の回数を減らすことで
自分なりに調整されている高齢者の方々も
珍しくないとか…。

社会との関りが減り意欲が低下するというのは、
食事をおいしく食べることすら
つまらなくしてしまうのでしょうか。

また、何らかの病気にかかっていることが原因で
食事制限せざるを得ない場合もあり、
高齢者を取り巻く食生活の環境は
全般に良いとは言えない状況のようですね。

ちなみに、厚生労働省がおこなった
「国民健康・栄養調査」でも、
なんと65歳以上の高齢者の
6人に1人は低栄養状態が認められるという

調査結果があります。
ちょっと怖いですよね。

あなたの身近な方は大丈夫?高齢者に不足しがちな栄養素

あなたの身近な方は大丈夫?高齢者に不足しがちな栄養素

では具体的に高齢者に
不足しがちな栄養って何なのでしょうか?

今までは当たり前に摂れていた栄養素の中で、
高齢化とともに不足傾向にあると
言われるものをピックアップしてみました。

・タンパク質

たんぱく質

筋力の低下を防ぎ、
脳の活性化を促す意味でもタンパク質は
不足しないよう注意が必要です。
肉類や卵、魚類・大豆製品などを使った
メニューを定期的に取り入れたいですね。

・カルシウム

カルシウム

もろくなっていく骨のために摂りたいのが
カルシウム。
こちらは毎日コップ1杯の牛乳を
習慣にすることでも随分違うはずです。
カルシウムには精神の安定を
促す効果もあるので、
細く長く続けていかれるといいでしょう。

・ビタミン

ビタミン

高齢者では
特にビタミンB6とB12が不足傾向です。
ビタミンB6は体内の代謝に関わる栄養素で
免疫機能を正常にし皮膚疾患(ひふしっかん)を
防ぐ作用などがあり、

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B12も同じく病気になりにくい身体を
作るために必要な酵素の働きを
助ける栄養素として欠かせないものです。

・鉄分

鉄分

鉄分が不足することで起こる貧血は
女性に多い傾向ですが、
高齢者の場合は物忘れや慢性的な
疲労感などが心配されます。

・亜鉛

亜鉛

亜鉛は白米などにも含まれていますが、
肉食が減ることで相対的な量の減少が
心配される栄養素。
味覚や免疫機能が鈍るのを防ぐためにも
要チェックです。

・食物繊維

食物繊維

筋力低下という意味では腹筋も同じく
弱まっていきます。
日々のお通じが悪くなり便秘がちとなれば
なおさら食欲が薄れ内臓の動きも悪くなるため、
これを改善するためにも
ゴボウなどの根菜や海藻類などを
積極的に摂り入れなければなりません。

このほか、適度な水分塩分の摂取
高齢者の健康を維持し味覚を鈍らせないために
欠かせないとのこと。

しかしながら、
まだフットワークの軽い年代ですら
バランスの良い食事を摂るのが
難しい状況なのにお年寄りにとっては
むしろストレスに近い
大変さになるのかもしれませんね。

高齢者の栄養補助に役立つアイデア

高齢者の栄養補助に役立つアイデア

高齢者が毎回の食事を用意するのが
難しくなってきた時、
それを補う方法としては
次のようなアイデアがあります。

【アイデア】 ・配食サービスを利用してみる
日替わりでいろんなメニューが楽しめ、
カロリーや栄養バランスを考えた
高齢者向けの食事を提供してくれる
民間の会社がありますよね。

食材を買っても余らせて
捨ててしまうくらいなら、
こういったサービスの利用もアリだと思います。

【アイデア】 ・栄養補助食品や間食で補う
栄養補助食品はいわゆるサプリメントですが、
単一の成分だけでなく複数の機能を持つ
便利なサプリメントもあるため
意外と活用できるのではないでしょうか?

カプセルや粉末・液状・ゼリー状など
好みに合った形状を
選択することもできるので、
一時的に噛む力が弱まっている方にも
優しいと思います。

また、一食の量が少ししか摂れないで
悩まれているなら、
おやつを上手にプラスすることで
栄養補助に役立てるのがおすすめです。

油っこいスナック菓子などは避け、
フルーツやヨーグルトまたはチーズなども
良いそうですよ!

健康長寿は食への意識を変えることが大切なステップです

健康長寿は食への意識を変えることが大切なステップです

今回は、高齢者の栄養補助を
テーマにお伝えしてきました。

噛む力が弱くなり、
入れ歯や義歯によって味覚が損なわれるなど
高齢者特有の悩みは多くあると思います。

それでも健康で過ごすためには
やっぱり食事が重要なポイントとなります。
また、空腹を満たすためだけではなく
高齢者にはリズムも大切だと言います。

できるだけ決まった時間に
何か口にする習慣を身に着け、
相対的な栄養バランスが整うよう
栄養補助食品の利用も
前向きに取り組んでいった方が
良さそうですね。

クロクロ

最近のサプリメントはすごく優秀で味も美味しいって聞いたよ!

シロシロ

お薬じゃなくて栄養を凝縮した食べ物って考えればお年寄りも試しやすいね。いつまでも元気でいて欲しいワン。

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